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トライブクロニクル 

2119年04月01日 19:00         

2119年04月01日 19:00         

​CTⅡ運営チーム

平行世界の魔術師たちとの闘いが終わり、早二年余り。

こちらの世界では平和が続き、魔術師たちはその平穏を享受していた。

だが魔術師たちの物語が、平穏のみで終わる訳がない。

この世界に闘争はつきもの。騒乱と混沌あってこそ、世界は面白い。

その想いに応えるように、再び新たな物語の幕が開く――

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――その日、東京湾の海上に、一夜にして『島』が出現した。

その島には巨大な城があり、城下町らしきものもある。

青白い霧に包まれ、魔術師にしか見えない、不思議な島。

その島からは、魔術師にのみ聞こえる通信で、このような声明が出されていた。

「妾の名は、『青の魔女』クリスタベル・ラインセワード。

 青のトライブ『ミディアンズ・キングダム』の女王として、各トライブの魔術師たちに告ぐ。

 我らはこれより、東京23区への侵攻を開始する。叶うならば阻止してみせよ。

 かつて隣神を退けたその力、試させてもらおう。貴殿らの奮闘に期待しておるぞ!」


また同時刻、魔都上海から一隻の豪華客船が、横浜港に到着していた。

そこから黄色い道士服に身を包んだ魔術師たちが、ぞろぞろと降りてくる。

その内の一人が、先程の通信を傍受して言う。

「あれま、青の人たちはもう始めちゃったのね。

 ちょっと出遅れちゃったけど、おれらも巻き返そうか。

 まず手始めに神奈川を勢力下におくよ~、みんな張り切って参りましょ~」

そう笑った魔術師は、『黄の魔人』震龍。

黄のトライブ『神秘術師百般連盟』の長だった。

それらの動きを受けて、白・黒・赤の幹部と調停者は、急遽新宿の共同拠点に集合した。

だが歴戦の彼らにとっても、さすがに今回の出来事は予想外だった。

衛示「唐突にも程がありますね。突如、新たなトライブが二つも現れ、宣戦布告してくるとは」

祈「それ以前に、青と黄の魔術師なんてものが存在していたなんて……! 晴天の霹靂です」

ニナ「くだらんな、大方騙りだろう。そんな魔術師が存在するなら、なぜ今まで隠れていた?」

ラプラス「いやわからないわよ? 既存の3色以外にも、魔粒子が存在する可能性は示唆されてたし」

アルバート「今までは何か、隠れてなきゃならねぇ理由があったのかもな……

 だが出てきた以上は、対処しなきゃならねぇ。各トライブで連携し、新種の魔術師たちを迎撃するぞ」

その言葉に幹部たちは頷き、各魔術師に指示を飛ばす。

まだ見ぬ新種の魔術師たちに、警戒とわずかな興味を抱きながら。

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そう――隣神が滅ぼされると共に、この世界の理は変わったのだ。

永遠の夜を越えて暁を手にした魔術師たちに、『二日目』の朝が訪れる。

魔粒子の色は増加し、新たな魔法が花開く――

物語が終わっても、世界は続く。

そして世界が続く限り、物語はまた始まる。

数多の魔術師の運命が交錯する、新たなる現代のサーガ。

『トライブクロニクル』の幕が、ここに切って落とされたのだった。


▼行動選択肢
1.青のトライブに対応する
2.黄のトライブに対応する
3.それ以外のトライブに対応する
4.その他
 

魔術師の皆さん、お久しぶりです。CTⅡ運営チームです。

『クロストライブ』2作の物語は、皆様のおかげで、最高のエンディングを迎えました。

​ですが魔術師たちの戦いは、これからも続いていきます。

新たなトライブを迎え、また騒乱の日々を繰り広げていくことでしょう。

このプロローグは、そのために書かれたものです。

たとえ描かれることはなくとも、魔術師たちのサーガは終わらないという事を示すために。

物語が終わっても世界は続く。

魔術師たちはその世界を生きていく。

いつかこの世界で、またお会いできることをお祈りしております。

Thank you for playing, Wizards is forever!!

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