

その他の惑星・国家
ここまで紹介した国以外にも、アレイダとその周辺には、
様々な惑星や国家があります。
・『海賊の星海』ネトヘス首長国
・『開拓の前線』フロンティアゲート
・『陽光とマフィアの星』ウィンズ・ロー
・『見捨てられた星』タルガ
・『商業と観光の国』メネディア共和国
・『重工業の星』バルコル
・『内戦の星』スタメナⅡ
・『謎と脅威の秘境』サイトロプス
・『不明の国』レバーナ植民地連邦
・『大国との接点』フォート・ビストニアス
・『繁栄と秩序の大国』NF57星系
・『軍事と陰謀の大国』ライアー帝国
時にはそれらも、シナリオの舞台になるかもしれません。
各惑星について、以下にご紹介いたします。


『海賊の星海』ネトヘス首長国(バールスラント)
アレイダの約50%を活動領域とする、海賊組織の本拠地です。
恒星間アステロイドの集合体であり、地域名としては『バールスラント』と呼ばれています。
かつては無数の海賊が群雄割拠する無法地帯でしたが、36年前に海賊の名門『ネトヘス民族』が、国内を統一。
無法者たちを力づくでまとめ上げ、正式な国家として成立させました。
現在の国家の主要産業は、物流・資源採集・港湾警備・貿易など。敵対勢力からの『略奪』も大事な産業です。
なお国内にはアステロイドが多いため、未発見のロステクが多数眠っています。
ですが政府に従わない野良海賊もまだまだいるため、襲撃リスクは高く、足を踏み入れるには覚悟が必要です。

『開拓の前線』フロンティアゲート
ネトヘス首長国の海賊たちの貿易拠点です。未開拓惑星の開発の前線基地でもあります。
ネトヘス首長国とは、行政上では別の国家ですが、強固なギブ&テイクの関係で結ばれています。
海賊たちが採集してくる資源やロステクにより、フロンティアゲートは発展します。
その見返りとして海賊たちは、安らぎの地と、貿易港を得られます。
辺境の富と資源が集まるため、『お金さえあれば鉛筆から核ミサイルまでなんでも買える』と言われています。
海賊・トレジャーハンター・開拓者たちは、この星を足掛かりに、さらなる奥地へと進んでいきます。
善悪の価値観はデタラメですが、豊かでエキサイティングな港町です。

『陽光とマフィアの星』ウィンズ・ロー
自然豊かで風光明媚な、田舎の惑星です。
古の時代、イタリア系移民によって築かれた、『リトルイタリー』的な星です。
国家としては貧しいですが、国民たちはとにかく陽気で、あまり深いことを気にしません。
大戦の影響もほとんど受けず、昔も今も変わらずに、美味な料理とスポーツを楽しみ、愛に生きています。
反面、政治は極めて未成熟どころか、まともに機能していません。
代わりに土着のマフィアが、政治と経済を取り仕切り、国民の面倒をみています。
ケンカは強いが戦争は弱く、刹那的で先行き不安なところもありますが、基本的にはのどかで良い国です。

『見捨てられた星』タルガ
大戦の影響が、もっとも顕著に表れた星の一つです。
元々人口が少なく、開発度も低かったところに、大戦が勃発。
地球はおろか、アレイダ諸国からの援助も途絶え、開発は完全に放棄されました。
その後は、荒涼とした土地に点在するドーム型都市に、わずかな住民が暮らしていました。
その状況を変えるべく、35年前に現地のクレギオンたちが、『タルガ・テラフォーミング公社』を設立しました。
まだその計画は途上ですが、荒廃した自然環境は、少しずつ回復しつつあります。
また他の星では採れない特殊な鉱物が存在し、科学者や資源採掘業者に注目されています。

『商業と観光の国』メネディア共和国
アレイダの食糧生産の中心地である、豊かな国家です。
辺境一の高級リゾート地『フラードル星』を擁しており、商業と観光業が盛んです。
政府も一部を除けば腐敗しておらず、治安は安定しています。
また、アレイダ最大の軍事企業『フォーチュン・マキシマ社』の本社もあり、重工業にも極めて強いです。
軍事力は最低限しか保有していませんが、作中現在ではフォーチュン・マキシマ社が急速に自社の武装化を進め、
事実上の『メネディア軍』として存在感を増しつつあります。
それがにらみを利かせているため、海賊もマフィアも、あまりメネディアには手を出してきません。

『重工業の星』バルコル
軍事企業『フォーチュン・マキシマ社』によって開発された星です。
星内には同社の工場が多数あり、兵器を始めとした、様々な商品を製造しています。
住民の80%はフォーチュン・マキシマ社の関係者であり、惑星そのものが巨大な支社と言っても良いです。
また同社のパワードスーツ部隊『スカーレット・ニードル』や警備部門『マキシマ・セキュリティ・サービス』の
訓練場もあり、荒事担当の社員たちが日々鍛え上げられています。
なおこの星はアレイダ最大の温泉地でもあり、仕事で疲れたサラリーマンや工員に、明日の活力を与えています。
工業的に発展しつつも、どこかレトロな惑星です。

『内戦の星』スタメナⅡ
テラフォーミングが中断された事により、広大な砂漠が広がる惑星です。
地域名としては『スタメナ太陽系』と呼ばれています。
かつては革命により民主政権が樹立されましたが、その後の政局の迷走に乗じて、独裁政権が成立しました。
すると反政府運動が隆盛し、政府軍は武力をもって、それを鎮圧しようとしました。
それからは政府・反政府とも傭兵を多数迎え入れ、果てしない内戦が始まったのです。
その状況は数十年も続き、一度は内戦も終結しかけましたが、近年になりまた再燃。
この国に真の平和が訪れるまでには、もう少し時間が必要なようです。

『謎と脅威の秘境』サイトロプス
惑星ヴェイスⅡのある地域です。辺境宙域アレイダの中でも、さらに最奥地に位置するド辺境です。
大戦の最終決戦の地となった宙域であり、また戦後は長らく孤立していたため、
周辺各星にも情報が届かず、アレイダ中で最も謎に満ちた地域となりました。
それだけに未発見のロステクや、未開拓の惑星も多いです。
またヴェイスⅡが発展する前、ロステクの宝庫として知られた宇宙の宝島『惑星ヴェイス』も
この宙域にありますが、既にその星のロステクは枯渇しています。
しかしそれ以外にも、様々な旧世界の遺産が眠っていると目されています。

『不明の国』レバーナ植民地連邦
緩やかな連邦政体を形成している宙域です。
開発度が低く、周辺各国との交流も少ないため、実態がよくわかっていません。
しかし国民の生活レベルは低く、治安も悪いのは確かです。
また統一した軍隊はなく、傭兵たちを雇って、国防を行っているようです。

『大国との接点』フォート・ビストニアス
アレイダに隣接する大国『NF57星系』との接点となる星です。
かつてはNF57星系の保護下にあり、同国のアレイダ進出の足掛かりとして利用されていましたが、36年前に独立。
人類統一政治機構『連合条約』の一員となることで、確固たる地位を手に入れました。
ですがその平穏も長くは続かず、3年前に連合条約が完全崩壊し、一転その立場は危うくなりました。
現在はネトヘス首長国の海賊たちと協力し、大国の侵入を防いでいる状況にあります。
ですがネトヘス系以外の野良海賊や、マフィアにもよく狙われており、何かと受難の多い星です。

『繁栄と秩序の大国』NF57星系
アレイダに隣接する超大国です。無数の星々と国家から成り立つ、民主主義連合体です。
軍事力・経済力・科学技術の全てにおいて、アレイダを圧倒する力を持ちます。
国民の多くは豊かで、政府の作り上げた秩序に身を委ねています。
しかし大国ゆえの傲慢さもあり、版図拡大にも貪欲です。
隣の軍事国家『ライアー帝国』とは犬猿の仲で、アレイダの支配権などを巡って、争いを続けています。
※主な構成国:デネブ・アレンス・アルテミナ・アラコス・グレイバールなど

『軍事と陰謀の大国』ライアー帝国
アレイダに隣接する、もう一つの軍事超大国です。
正式名称は『NF58植民星系ライアー星区』と言います。
最高指導者である『総統』と、その指揮下にある親衛隊・貴族・国防軍の三派によって統治されています。
この三派は表向き、緩やかに協力しているように見えますが、影ではそれぞれの勢力を拡大しようと、
謀略を繰り広げています。
一時期はアレイダをも支配下に置いていましたが、NF57星系及びアレイダとの戦いに敗れ、撤退しました。
ですがその後も辺境の覇権を巡り、NF57と小競り合いを繰り返しています。