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最果ての恋
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――とある、穏やかな昼下がり。客のまばらな新宿・ウィズクラスにて。
床掃除をしていた支倉響香が、出し抜けにこんな事を言い出した。
「時に寧々里。お前、春道のこと好きだろう」
脱衣麻雀の筐体に突っ伏していた寧々里は、その言葉を聞いて跳ね起きた。
いつも眠そうな眼は見開かれ、慌てた声を上げる。
「な、なにを言い出すんですか。
全くちっともそんな事はありません。とんでもない誤解です」
「ほう、それじゃ嫌いだと?」
「いやその、嫌いというわけでは……まぁ色々と彼には感謝してますし……
というかなんですか響香、今までこんな話振ってこなかったじゃないですか」
「いや……お前に秘めた想いがあるなら、今のうちに伝えておくべきだろうと思ってな」
響香はそう言って、不意に真顔になる。
「今の時勢、言いたい時には言えなくなるという事もあり得るだろう?
もし伝えたい恋心があるなら、伝えておくんだ。後悔しないように」
「だから違うというのに……少なくとも、恋とかいうレベルではないです」
そう答えつつも、寧々里の頬は、いつになく薄紅に染まっていた。
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そんな寧々里の気持ちが、世界に遍く満ちる魔粒子を介して、周囲の者たちにも伝わったのだろうか。
あるいは抗争のさなかに、急に生まれた短い平穏によって、皆の心にも同じ想いが生まれたのだろうか。
黄昏を迎えた世界の片隅で、それぞれの恋の物語が、静かに始まった。
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行動選択肢
①自分の恋を進める
②他人の恋の成就を手伝う
③誰かの恋の話を聞く
④その他
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見ての通りの、全編ラブストーリーの自由行動シナリオです。
ラストバトルを前に、作中に数多あるフラグを整理し、思い残すことなく戦えるようにしたいという目的がありました。
しかし『黄昏編インターミッション』の中に組み込めるだろうという理由で、セルフボツに。