
TIPS:設定用語
<基本設定>

クレギオン
本作のプレイヤーの総称。
意味は『企む者(企てる者・策謀者とも)』。元は大昔に滅亡した異星民族が、地球人類に与えた呼称。
心優しい異星人たちにとっては、闘争心と猜疑心に満ちた地球人類の在り方が理解できず、このような名をつけて恐れた。常に何かを『企んでいる』生き物として、我々を認識したのである。
作中現在ではこの呼称は、様々な意味合いで使われる。
『一度滅びかけても争いをやめられない生物』という否定的な意味や、
『苦難に遭遇しても決して諦めない者』という肯定的な意味など、人によって捉え方は異なる。

近地球圏大戦
作中現代から数百年前に起きた、人類史上最大の大戦。
この戦争により100以上もの惑星が滅び、地球も消滅した。
大戦前は宇宙の隅々まで活動領域を広げていた人類も、あらゆる形で大打撃を受け、
文明レベルは21世紀の水準まで後退。
それでも生き延びた人々が、あちこちの惑星で、それぞれの社会を築いてきた。

ロストテクノロジー
先の大戦は、人類文明に壊滅的な打撃を与えた。当時の科学技術は多くが失われ、再現も困難となった。
しかし大戦末期の戦場となったアレイダには、古の科学技術の遺物が、今も多数残されている。
それが『ロストテクノロジー』。通称ロステクと呼ばれる品々である。
ロステクは現代技術を遥かに超えた、人類全盛時代の科学の結晶。
たとえば『重傷者の傷を一瞬で癒す医療用ナノマシン』や『人間を一からデザインする生命創造器』など、その在り方はもはや魔法と区別がつかない。
本作ではこれらのロステクを巡り、様々なドラマや戦いが繰り広げられてきた。

その他の科学技術
大戦により人類文明は滅びかけ、人々の持つ科学技術の水準は、大幅に後退した。
そのため作中世界の人々の生活は、現代を生きる我々と、そう大きく変わりはない。
だがロステクの影響により、一部の科学技術だけは、例外的に発達している。
特に宇宙航行に関しては、大戦前の技術がほぼ現存しており、人々は星から星へ自由に移動できる。
(宇宙船は現代における飛行機、星間旅行は海外旅行くらいの感覚)
また人体を改造する『サイバネティクス技術』や、ロボット兵器・光学兵器など、戦闘に関するテクノロジーは多く残っている。ただしそれが社会に浸透しているかは、地域ごとに差がある。

異星文明
本作に登場するキャラクターの大半は、地球人類の系譜にあり、異星人はほぼ登場しない。
かつては『パプテスマ人』という異星人がいたが、はるか昔に地球人類に滅ぼされた。
また『イスフェル人』という異星民族がいるが、こちらは地球人類と共通の祖先を持っており、
生物学的には同一の存在である。
なので本作は基本的には、『地球人類の末裔たちの物語』だと考えて良い。
だが宇宙は広いので、どこかに別の異星人もいるかもしれない。
<キャラクターの種別>

キャラクタークラス
本作のキャラクターの特性を決める要素。そのキャラがどういった人物かを決定づける。
作中には非常に多彩なキャラクタークラスが存在したが、大別すると以下の3種に分類される。
①職業系:そのキャラの職業・職能(例:冒険家、貿易商、傭兵、ロボット操縦者、探偵、政治家など)
②所属系:そのキャラの所属している惑星・国家・組織(例:舞台となる星の役人・軍人・企業人など)
③種別系:そのキャラの身体的種別(例:超能力者、強化人間、サイボーグなど)
戦闘に関するクラスだけではなく、非戦闘系のクラスも多く、様々なタイプのキャラが選べた。
その中でも『種別系』に分類されるものを、以下に紹介する。

常人(ヒューマン)
特に超常的な異能などは持たず、人体改造も行っていない、いわゆる『普通の人間』。
本作の世界では、他のキャラクター種別と比べて、圧倒的多数派。
ただし辺境に行くにつれ、常人以外の比率は、やや上がっていく傾向にある。
なお常人は異能こそ持っていないが、それは『劣っている』という事ではない。
努力によって技術を磨き、術策によって敵との力量差を埋める事もできる。
『与えられたカードで精一杯戦う』彼らこそが、クレギオンの一つの典型であるともいえる。

異能者(サイキック)
本作の世界には、常人が持たない超常的な『力』を持つ人間が存在する。
それがサイキック(異能者/超能力者)であり、シリーズを通じて、様々な形で登場する。
誕生の理由は宇宙生活の影響か、あるいは一度滅亡の危機に瀕した人類が進化を望んだためか、
判然としない。時代によっては、人為的に『造られた』サイキックもいる。
常人が多数派の社会においては異端視され、しばしば差別の対象になる。
当然サイキックたちも、そうした理不尽な状況に抵抗するため、深刻な対立を生んでいる。

機甲士(サイバネティクス)
科学の発展は人間に、自らの体を造り替え、機械化する技術をもたらした。
それは『サイバネティクス技術』と呼ばれており、人体改造された者は『サイバネ』『サイバー』などと呼称される。
改造の種類は医療目的から、体の一部を強化・武器化するもの、脳神経とコンピューターを直結する電脳技術まで様々。
社会秩序のレベルが高い地域では、医療目的以外のサイバネティクスは犯罪とされているが、軍人などに対しては、超法規的に許されている。
また辺境に行くにつれ、一般的に行われるものとなっているが、非合法である事には変わりはない。

変異種(ミュータント)
様々な要因により、突然変異を起こし、常人にない能力を得た人間。
生物学レベルで、既存の人類とは『別種の存在』になった者の総称。
外見の変異のレベルは、個体によって様々であり、発現する能力もまちまち。
だがサイキック同様、差別対象とされることが多く、本作の世界でもとりわけ悲劇的な存在である。
(広義の意味では、『サイキック』もミュータントの一種であることが多いが、ここでは区別した)

強化人間(エンハンスド)
肉体や神経に、強化処置を施された人間。
遺伝子操作・ナノマシン・強化薬物などにより、後天的に改造された超人。
『サイバネティクス』とは異なり、機械化された部位は少なく、外見は常人とほぼ区別がつかない。
だが身体能力や思考速度は、常人をはるかに上回る。
その戦闘力はパワードスーツ(後述)に匹敵し、練度によっては重火器装備の歩兵小隊をも凌駕する。
登場する作品は少数だが、シリーズ全作を通じても、最強の戦闘者と言える。

優越人間(スペリオール)
大戦前の人類全盛時代に、人為的に製造された、人類の進化形。
各キャラクター種別の中でも、ずば抜けて希少な存在。
知性や身体能力において、常人を大きく凌駕し、極めて長い寿命も持つ。
ある意味では「既存人類の上位互換」とも言える。
しかし知性が高すぎるためか、合理性に囚われがちで、理を超えた行動を取る事をやや不得手とする。
そのため既存人類の持つ、予測不能の思考や生き様を、時に羨むこともある。

人工物(アーティフィシャル)
自然の産物ではなく、人によって造られた知性体。
一目で機械とわかる『ロボット』や、人間に似せて造られた『アンドロイド』の他、
生物学的にヒトと同等な人造人間『バイオロイド』などがいる。
たいていはロステクの産物だが、現行技術でこれらの製造を成し遂げる者も稀にいる。
※なおこの項目を含め、各キャラクター種別の呼称は、シリーズによって微妙に異なる。
ここでは便宜的なものとして、各呼称を統一した。
<物語を彩る要素>

ブランチ
本作はシリーズ毎に、舞台となる惑星や国が多数用意されており、それぞれ個別に物語が進行していた。
このシナリオ単位を『ブランチ』と呼び、1つのシリーズごとに10~15のブランチがあった。
同一シリーズでもブランチが変われば、シナリオの雰囲気はがらりと変わった。例えば軍人や傭兵の闘いを描く『軍事系ブランチ』もあれば、一般市民の暮らしを描く『日常系ブランチ』もある。
探偵や刑事が活躍する『ミステリー系ブランチ』や、『冒険系』『スポーツ系』『政治系』などもあった。
あらゆるキャラクターに活躍の場が用意されており、その数だけ多彩な物語が生まれるというのが、本作最大の特色と言える。
