『創造の魔術師』厳島ザキ
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〇異端教会魔術工房の長。創造魔法に並々ならぬ偏愛を持つ創造ジャンキー。
その性格と特性から、CTTの作品自体の顔役になったところがある。
〇原型は原作運営時に用意されていたNPCの一人。
だが諸事情で速攻お蔵入りとなったため、設定書にも記されていないので、
原案チーム内でしか存在を知られていなかった。いわば脳内設定キャラ。
CTⅡ~CTTで追加されたNPCには、この手のキャラが多い。
〇原作サイトのヘルプページには、ザキの存在を匂わせる一文が書かれていたが、
恐らく誰にも気づかれなかった(結果的にはそれでよかったような)。
〇北海道出身。12歳で渡仏して以降ずっとフランス暮らし。
緊張が極限に達したりすると、稀に北海道弁が出る(GM店長独自設定)。
〇境界の魔女の弟子の一人、白城真琴とは面識あり。
真琴はCTⅠ運営中は白の本部預かりの身分だったため、
当時本部所属だったザキと会い、知己を結んだ。
〇原作終盤の異端教会本部防衛戦では、真琴やカルロ・バンディーニらと共に、
降魔の軍勢と戦った。もっとも戦闘は苦手なため、あまり役に立っていない。
○カルロに対しては白の重鎮として接しているつもりだが、あまり敬意が見られない。
というかトライブ内政治とはあまり関係ない部署にいるので、カルロ自体に興味がない。
せいぜい『増強魔法に偏り創造魔法を軽んじる、古株のわりにわかっちゃいない男』
という認識。
〇根っからの研究者気質であり、白にしては正義感などは薄い。
だが別段悪人というわけでもなく、普通のバランス感覚の持ち主。
〇腐っても異端教会の一員なので、一般人や眠り児にはそれなりに優しい。
○ラプラスとは畑違いなものの、研究者同士として相性が良さそう。
他にも美丹や寧々里など、研究者肌の魔術師とは仲良しになれそう。
〇抗争もトライブ内政治も、基本的にあまり興味なし。
ただひたすらに創造の魔術を極める事と、それが世のため人のためになる事を願う、
シンプルな学者バカ系魔術師。
『黒の総帥』ヨハン・シュバルツイェーガー
〇シュバルツイェーガーの創設者にして、現総帥。
肉体が死んでも魂は滅びない、とてもしぶとい不死の人。
〇何百年も前から価値観が停まっており、また変える必要もないと思っている。
自分の意志こそがトライブの理念であり、不変の信念であるべきと信じている。
〇黒のダークサイドを煮詰めて佃煮にしたような男。
高潔だが邪悪で残忍。敵対魔術師(黒含む)に対してはとことん容赦がない。
〇基本的に一般人全てを憎んでいるが、差別された者・弱い立場の者には割と優しい。
シュバルツイェーガーの支配下に置き、奴隷的安寧を与えたいと思っている。
〇反面、一般人の権力者に対しては、莫大な憎悪を抱いている。
権力者も貧者も平等に、全て黒の支配下に置く事が、
世界に真の平穏をもたらす唯一の方法だと信じている。
〇シュバルツイェーガーの気風が、極東を中心に変わりつつある事を感じている。
いつか自分と意志の異なる、極東の同胞たちに討たれ、
黒のトライブが新時代を迎える日が来ることを、密かな楽しみにしている。
〇でも死ぬつもりはない。蘇ってまたひっくり返そうとも思っている。
繰り返される闘争と、死してなお不滅の意志こそが、イェーガーの神髄だというのが信条。
『捕り手の研究者』速水 冬彦
〇反魔術組織『捕り手』の研究者。
魔法が一切使えない常人であり、対魔術師用の特殊兵器を用いて闘う。
もっとも本人はあまり戦わず、兵器開発などが主たる業務。
〇CTⅠでは登場できず、CTⅡで大暴れしたNPC『波良闇秋水』の育ての親。
秋水は彼の造った『兵器』の最高傑作だったが、造反され決別した。
〇当時は某政府筋の依頼を受けて魔術師削減計画に加担していたが、
3トライブ和平と共に、スポンサーが撤退。
路頭に迷っていた所を、捕り手に迎え入れられる。
〇人間的感情があちこち欠落しており、息子同然の秋水の反抗と暴走にも、
ほとんど感慨は持っていなかった。
しかし最後まで自分の意志を貫いた彼の行く末を聞き、心境が変化。
彼に倣い、己の仕事を全うしようと、魔術師との闘いを再開する。
〇最近捕り手に入ってきた剣士には、秋水とどこか似たものを感じ、
多少その身を案じている。
本人にとっては、恐らく有難迷惑。
〇名前には無頓着であり、秋水にも特に名前をつけなかった。
秋水自身も同様に無頓着だったため、速水の名を適当にもじった名前を、
偽名として好んで使用していた。速水もそれを黙認していた。
わずかながらも『親子みたいなもん』という意識が、双方にあったのかもしれない。
『策謀の魔人』カルロ・バンディーニ
〇異端教会の重鎮。白の名家の生まれで、元暗殺者(現在は管理職)。
近年急速に丸くなっている白本部において、貴重なダークサイド担当。
〇CTⅠや小説版で散々出てきた、『腐敗した白の上層部』を体現する
キャラとして、CTTで追加されたオリジナルキャラ。
昔からなんとなく設定はあったが、形になったのは今作が初めて。
〇偉大なるご先祖フリオ・バンディーニが、白を裏切り調停者になった為、
弱体化する白を守り抜こうと、心を鬼にした苦労人。
本来正義感が強い男だが、正義を貫くためには手段を選ばないと決めた。
〇でも苦労したのは最初だけで、今ではそれを楽しんでいる模様。
陰謀も苛烈な言動行動も、元々性に合っていた。
〇策謀や詐術も『力』の一つ、悪意や憎しみも『意志』の一つとして、
それぞれ大切にしている。
トライブを護るためにはそういったものも必要だと考え、
日々悪知恵を磨く事に余念がない。
〇もっともそれは『正義を貫くための一手段』であり、
確固たる力がある魔術師は、闇に染まる必要はないとも考えている。
真っ直ぐな強さを持つ同胞には、それはそれで敬意を払う。
〇結局最後まで出てこなかった白の決戦級遺物の保持者だが、
それがどんな遺物だったのかは、永遠に彼の胸の中。
〇矛盾だらけのようでそうでもなく、愛するものは常に『正義』と『力』。
力なき正義が無力である事を誰よりも痛感しており、
異端教会が力なき組織になる事を何よりも恐れている。
若い部下には嫌われがちだが、異端教会の裏の守護者とも言える。
『殺しの魔女/黒猫』リリ・カッツェ
〇シュバルツイェーガー暗殺部隊の現隊長。アラサー猫娘。
CTTに入ってから生まれた、本作の完全オリジナルキャラ。
〇そもそも『シュバルツイェーガー暗殺部隊』という組織は、
CTⅠ時代に、ライターさん・PLの皆さんの発想から生まれた存在。
せっかく出来たその組織を、CTTではクローズアップしたいと思い、
隊長キャラを追加した。
〇CTⅠでは物語が進むにつれ、『黒のトライブ=家族』という図式が出来ていった。
ナハトブーフが『父』で、フリッツが『兄』。先代魔女が『姉』で、ニナが『妹』。
ならば次なる家族は誰かと考えた結果、なぜか『飼い猫』という結論に落ち着いた。
〇そんな曖昧な経緯で猫モチーフのキャラになったが、案外暗殺者という生業には
マッチしていたかもと、個人的には自画自賛している。
〇ちなみに固有魔法『カッツェンリーベ(猫の愛)』は、
ドイツの慣用句で、『気まぐれな愛』を意味するとの事。
〇過去には総帥に反意を抱いているような言動があったが、
実際の所どうだったのかは、永遠に彼女の胸の中。
実力を隠していたようだが、実際どのくらい強かったのかも、
永遠に彼女の胸の中。
〇『暗殺』こそが黒の理念を最も体現する行為だと信じる、生粋の狩人。
抗争の時代を懐かしみつつ、『平穏の中の闘争』を今も愛する。
在りし日のCT世界に捧げられた、ある種の賛歌のような存在ともいえる。