魔術師とは過去に『悲劇』を経験しつつも、なお自分の運命を変えようと願う、意志の体現者です。
そして本作における魔法とは、『意志の力』です。
己の意志を貫いた時、魔術師の力はそれに呼応し、強くなる事があります。
この設定をシステム化したのが、この『意志ポイント』というルールです。詳細は以下の通りです。
〇意志ポイントとは、ドラマパートでのロールに応じ、GMからPCに与えられる一種のボーナスポイント。
そのキャラクターが自分の意志を貫く=自分らしい行動を取った時、プラスされる。
プラスされるのは基本的には『1回の取得につき1』。初期値は0で、上限は4。
〇意志ポイントの取得条件は、キャラメイク時に設定した『願い』や、
セッション序盤で宣言した『目的』などにより決まる。
GMは意志ポイントの配布条件を、ゆるく決めてたくさん配っても、厳密に決めて取り合ってもよい。
その辺りのバランスは、GMの算段で決められる。
※願いと関係なくとも、PCが燃える行動をしたりカッコイイ台詞を言ったら、それだけで配布しても
良しとする。
〇意志ポイントの使い道は選択制。
意志ポイント1を消費する事で、次の3つの効果から、任意のものを適用する。
①自身がダイスを振った後、更に6面ダイス2個を振り足す(特殊タイミング:ダイスチェック直後)
②手番を消費せず、自身のMPを10回復する(通常or被攻撃時orターン終了時)
①自身が『意識不明』の状態から、HP1で回復する(自身の本来の手番の前orターン終了時)
〇意志ポイントは、1度のタイミングで複数回使用できる。効果も使用した分だけ加算される。
例1:意志ポイントを2消費して、MPを一気に20回復する
例2:意志ポイント1を消費してダイスを降り足しても、まだ不足だと思った場合、
さらに意志ポイント1を使用して、ダイスを振り足す。
〇GMによる意志ポイントの減少は、自由なロールを縛る可能性があるので、運用には注意が必要。
減少条件を厳密に決め、あらかじめて設定された『決してやってはいけない』行動を取った時だけ
減算されるとするくらいが、ちょうどいいと思われる。
〇特例としてPC1が自分の願いに反しても、PC2の願いを叶えた時は、
PC2の推薦があればPC1に意志ポイントを与える事も出来る。
意志ポイントのルールは以上です。つまりこれは、
『自分の意志を貫くとゲーム上も有利になる』
『ドラマパート時のロールが戦闘時などにも影響を及ぼす』
という、ロールプレイや背景設定構築に、やりがいを与えるためのシステムといえます。
強い信念と意志を持ち、自分を貫くキャラというのは、どんな物語でも魅力的なものです。
PLの皆様は、思いっきり自分を貫いてみてください。そうする事であなたのキャラは、より強くなれます!
本作独自のシステムについて
---【元となる魔術師】---
・魔術師名 :『獄炎の魔術師』アルグール・フロイス
・固有魔法名 :ケルベロス
・消費MP :20
・他デメリット:無し
・戦闘時効果 :対象1名~3名に火炎属性のダメージ:魔法出力+ダイス+20/射程1~3(通常)
・内容 :3つの頭を持つ地獄の番犬を創造し、最大3名までの敵に火炎を浴びせる。
トライブを護る番犬となろうと願った事により、発現した固有魔法。
この魔術師が死亡した場合、以下の様な遺物が出来ます。
このように、遺物とは『亡き魔術師の能力そのもの』であり、死してなお遺る意志の具現でもあります。
敵対する魔術師を倒した者は、倒した魔術師の固有魔法を手に入れる事が出来ます。その為、強力な能力を持つ魔術師ほど、敵に狙われやすくなります。
一方で、死期を悟った師匠が自分の弟子に、遺物を託して亡くなる事などもあります。
魔術師の命は、たとえ終わりの時を迎えても、ただ消えてなくなるものではありません。
亡き魔術師の意志と力は、後世の者たちに繋がれていくのです。
---【上記の魔術師の遺物】---
・遺物銘 :ケルベロスの鎖
・遺物化魔術師名:『獄炎の魔術師』アルグール・フロイス
・消費MP :20
・他デメリット :無し
・戦闘時効果 :対象1名~3名に火炎属性のダメージ:魔法出力+ダイス+20/射程1~3(通常)
・内容 :3つの頭を持つ地獄の番犬を創造し、最大3名までの敵に火炎を浴びせる。
トライブを護る番犬となる事を願った魔術師の遺物。
![](https://static.wixstatic.com/media/554f04_5ed284d3c41945dda15aac28796489e2~mv2.jpg/v1/fill/w_745,h_206,al_c,lg_1,q_80,enc_avif,quality_auto/554f04_5ed284d3c41945dda15aac28796489e2~mv2.jpg)
ここでは本作独自のシステムについてご紹介します。
本作では魔術師は、死亡すると『遺物』と呼ばれる、特殊なマジックアイテムになります。
死亡した魔術師は、その意志と魔力が結晶化し、品物となってこの世に残るのです。
遺物は普通のアイテムと違い、使用しても消費される事はありません。
使用者のMPを消費する事で、何度でも使用できます。
各遺物の効果は、その元となった魔術師の固有魔法と同じものとなります。
たとえば固有魔法が以下のような魔術師がいたとしましょう。
![](https://static.wixstatic.com/media/554f04_0c850228251c43798fb74b722eb6a9e7~mv2.jpg/v1/fill/w_745,h_206,al_c,lg_1,q_80,enc_avif,quality_auto/554f04_0c850228251c43798fb74b722eb6a9e7~mv2.jpg)
セッション終了時には、参加PCたちに対し、『ストーリーポイント』というものが贈られます。
ストーリーポイントはいわゆる経験値のようなもので、
1~10のポイントを、GMの裁量で各PCに与えられます。
そしてこのポイントが10まで溜まったら、以下の事が行えるようになります。
○そのPCが眠り児だった場合は、白・黒・赤のいずれかの魔術師として覚醒する事が可能になる
○そのPCが魔術師だった場合、第二覚醒が可能になる
あとはストーリー上で『悲劇』を経験すれば、大きく能力が向上します。
悲劇(覚醒のきっかけ)の内容は、PCが任意に設定できます。
またセッション中にPCが覚醒した時の処理は、以下のように行います。
①覚醒したPCの意志ポイントを、最大値の『4』にする。
②覚醒したPCのHPを全回復する。
③覚醒したPCが眠り児だった場合、そのPCは白・黒・赤のどの魔術師になるかを選ぶ。
選んだ魔法属性の汎用魔法から、最大3つまでの魔法を選ぶ。セッション中はその魔法を使用可能になる。
なお覚醒を遂げると、PCの能力は大きく向上します。
ご自分のPCが覚醒した際は、新たにキャラシートを制作する事をお勧めします。
PCは、そのキャラが持っている人脈・人間関係を表すものとして、『コネクション』というものを持ちます。
コネクションは、キャラメイクの際に2つまで与えられます。
また参加したセッションで新たな人間関係を築くと、それに伴い増えていきます。
新規コネクションは、セッション終了時にGMから与えられます。
最大コネクション数は、1PCにつき8つです。
なおコネクションにはプラスマイナス5段階があり、セッションに参加するごとに変化していきます。
以下の値は、コネクション対象からそのPCがどう思われているかを表します。
新規コネクション入手時に得られる値は、GMの裁量で決定されます。
またコネクションの数値は、PCからコネクション対象に向けてつける事も可能です。
この場合はPCの裁量で、自由に数値を設定する事が可能です。
なお『異端教会』『シュバルツイェーガー』『ウィザーズインク』の3トライブとのコネクションは、
各トライブ→PCのコネクションが3以上になった時、トライブ秘伝の魔法を使えるようになるという
ボーナスがあります。
秘伝の内容については、『キャラメイク』ページの装備魔法『秘伝』の欄をご参照ください。
![](https://static.wixstatic.com/media/554f04_ffe4ae8e56b34435b2115222a6e43162~mv2.jpg/v1/fill/w_745,h_206,al_c,lg_1,q_80,enc_avif,quality_auto/554f04_ffe4ae8e56b34435b2115222a6e43162~mv2.jpg)
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