GM:CTT運営チーム
ジャンル:探査・伝奇・バトル
開催:11/12 22:00~
内容予告:
東京・神奈川県境に位置する山岳『御岳山』。
ある日ウィザーズインクが、その山に魔粒子が不自然に集積している事を察知した。
魔術師たちは赤の魔女の依頼を受け、その山の調査に向かう。
そこで彼らを待ち受けていたのは、歴史の闇から蘇った、恐るべき魔物だった……
風光明媚な山は戦場と化し、苛烈な攻撃が魔術師たちを襲う。
彼らは魔物を打ち倒し、この山から生還する事が出来るのか?
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※以下、ネタバレ
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<シナリオあらすじ>
散華と言う古の魔術師の複製体が、トライブを憎む灰龍という魔術師によって造られた。
だが複製処理に失敗し、散華は魔術師への殺意を増幅された状態で暴走した。散華は灰龍を手にかけ、PCたちをも襲う。現場に居合わせた美丹も、闘いに巻き込まれる。
<目的>
どんな方法でもいいから、ボスエネミー『御霊・散華』を倒す。
散華のステータスは初期値は非常に高いが、PCたちの行動により可変。
舞台の山は、陰陽五行の配置になっており、それが散華に力を与えている。
この謎を解き、散華のステータスを低下させる事が、シナリオクリアの要。
<概要>
導入は3トライブ合同拠点から。
ラプラスの依頼で、PCの皆さんに、舞台となる山に調査に行ってもらう。
山についたら自由行動。行く場所によってイベントが発生する。
また時々強制イベントを発生させ、シナリオを進行させる。
※なお出発時に参加PCの数に合わせ、適宜消費アイテムを配布し、
ゲームバランスを調整する。
<登場予定NPC>
『赤の魔女』エスティ・ラプラス
『御岳の女天狗』御霊・散華
『縛鎖の魔女』黒染 美丹
『煉獄の魔術師』灰龍
<舞台>
東京・神奈川県境の架空の山『御岳山』。地図は以下の通り。
![](https://static.wixstatic.com/media/bd1747_5a8295f0a27049d498e9f4a1ffc8703c~mv2.jpg/v1/fill/w_938,h_588,al_c,q_85,enc_auto/bd1747_5a8295f0a27049d498e9f4a1ffc8703c~mv2.jpg)
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【イベント】
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<強制イベント1:結界封鎖>
PC全員が山に足を踏み入れると、自動的に発生する。
半透明の結界によって、山から脱出不可能になる。
汎用魔法『転移阻害』の付加効果もある。
<強制イベント2:散華暴走&灰龍重傷化>
結界封鎖後、『時間カウンタ』という隠しパラメータを設ける。
PCたちが何らかの行動をするごとに、時間カウンタを+1。
一所で長い行動をした場合は+2。
ただしごく短い行動の場合は+0。
時間カウンタが5に達すると発生。
山頂の方から、男の叫び声が響くのを、PCたちが聞く。
<強制イベント3:VS散華初戦>
PCが山頂に行ったら、自動的に発生する。
少し会話した後、散華との戦闘に突入する。
これは一種のイベント戦闘であり、PCの勝利が目的ではない。散華MAXバージョンの強さを見せて、PCに『あれをどうやって倒すのか』と考えてもらうのが目的。
この時点でPCが勝つのはほぼ不可能なので、なるべく逃走してもらう。
<強制イベント4:黒染美丹登場>
一回目の散華戦の後、発生。
美丹が現れ、PCたちのダメージを回復し、パーティに加わる。
<強制イベント5:灰龍の死>
時間カウンタは、散華暴走イベント発生後も追加加算されていく。
時間カウンタ15以上で、自動発生。原生林で灰龍が死亡し、遺物化する。
その後、原生林を探索すると、遺物が手に入る。
<ランダムイベント:散華の雷>
PCが散華と遭遇し、逃走した後にランダムで発生。
PCが屋外で行動するごとに、GMがダイスを振る。12が出たら、散華がPCに雷を落とし、パーティ全員に10のダメージ。
※PCが目立つ行動をしている時は、11以上でダメージ。
PCが散華の目を逃れる工夫をしている時は発生しない。
<救済イベントA:黒染美丹登場(駆けつけVer)>
PCが一回目の散華戦で全滅させられたら発生。
全滅現場に美丹が現れ、PCたちを救出する。
救出時に美丹のHPを-20、MPを-10。その後の回復処理は通常通り行う。
<救済イベントB:『Gae Dearg』発動>
時間カウンタが20を超え、かつPCが散華と2度以上戦闘を行っていたら、適宜発生。
御岳山の異常に気付いたラプラスが、赤の人工衛星を使い、散華の位置を捕捉。支援攻撃を行う。
散華のHPが40減少する。(これで倒れちゃうと味気ないので、ダメージ量は要調整)
<重要イベント:八卦陣破れる>
PCが何らかの方法で、山に配置されている陰陽五行のバランスを崩す事に成功したら発生。
山の東にある『金』、西にある『木』、北にある『水』、南にある『火』、中央にある『土』のいずれか1つを破壊または無力化すると、散華に力を与えている儀式魔法『八卦陣』が敗れ、散華の全ステータスが5下がる。
またPCが『金』に『火』を放ったり、『土』に『水』を放ったりすると、五行のバランスが著しく崩れ、散華の全ステータスが10下がる。
※八卦陣の破り方は、PCの皆さんの自由とする
<戦闘中イベント:散華弱体化>
戦闘中に、特殊アイテム『祝詞の書』『亡き魔法遣いの碑』のいずれかをPCが使用した時に発生。
『祝詞の書』を使用した時は、散華のステータスからランダムに2つを選び、10ずつ低下させる。また弱点をランダムに1つ増やす。
『亡き魔法遣いの碑』を使用した時は、散華のステータスからランダムに1つを選び、10低下させる。また弱点をランダムに1つ増やす。
減算するステータスは、GMがダイスを振って決定する。
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【各シーンの情景描写】
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<情景描写:荒れ地>
そこは周囲の山とは隔絶されたような、寒々しい荒れ地だった。
芝は枯れ、地面の土がむき出しになっている。荒れ地の端には、墓標のような石があるが、碑銘はすり減っていてよく読めない。
そして荒れ地の中心付近には、たくさんのゴミがうず高く積まれていた。
ゴミの不法投棄場となっていたのだろうか。錆びたり、風化したりして、よくわからない金属質のゴミが小さな山となっている。
中には車や軽トラックなどもあり、山の美観を損ねていた。
※陰陽五行の『金』に対応
※墓標の石を調べると、散華の戦闘力を少し下げる特殊アイテム
『亡き魔法遣いの碑』が入手できる
<情景描写:湖>
そこは小さな湖だった。
水面は安定し、透明度は高く、神秘的な雰囲気に包まれている。
その中央付近に、何か赤い光が見えた。
※陰陽五行の『水』に対応
<情景描写:原生林>
そこはこの山の中でも一際深い、鬱蒼とした原生林だった。
辺りは暗く、木々の向こうには何かが潜んでいる気配がある。
有史以来、人の手が一切入っていないと思しき、原初の森だった。
※陰陽五行の『木』に対応
<情景描写:草原>
魔術師たちが歩いていくと、不意に広々とした草原に出た。
緑色の芝に覆われ、見晴らしは良い。
だが見回すと少し離れたところに、キャンプファイヤーの櫓のようなものがある。これが例の煙の出所らしい。
※陰陽五行の『火』に対応
ここに灰龍が放った篝火がある
<情景描写:山頂>
魔術師たちは山頂に辿り着いた。
山頂付近には木々も芝も生えておらず、岩場のみで形成されていた。
そしてその中央に――人影があった。
※陰陽五行の『土』に対応
<情景描写:山小屋>
魔術師たちは山小屋に入ってみた。
扉を開けると、中は外よりなお暗く、ほとんど何も見えなかった。
中を確認するには、何か灯が必要だと思われるが、魔術師たちは……?
※ここにクリアの為の重要フラグがある
<情景描写:社>
魔術師たちは社に辿り着いた。
そこには小さな鳥居と、祠のようなものがある。ずいぶん長いこと手入れもされていなかったようで、全てが古びている。
見たところは、それだけの場所だった。
※この社を調べると、散華の戦闘力を下げる特殊アイテム『祝詞の書』が
入手できる
※さらに調べると、社に込められた魔力がPCに与えられ、PC全員の
MPが10回復する
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【長文】
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<御岳山の天狗伝説>
登山者の皆さんは、『さんげ様』というお方をご存知でしょうか?
さんげ様とは、大昔からこの山に棲んでいたと言われる、天狗のお名前です。
この御岳山には遠く室町時代から、天狗の伝承が言い伝えられています。
天狗伝承は日本各地に存在していますが、さんげ様の伝承が珍しいのは、このお方が『女性の天狗』だという事です。
さんげ様は強く賢く、そして優しい女天狗だと言われています。
昔々、世の人々にいじめられ、傷ついた小天狗たちをこの山に匿い、護ってあげたとの事です。
だけどそんな優しいさんげ様も、ひとたび怒ると雷雲と大嵐を巻き起こし、大暴れするそうです。
山の北にある湖は、さんげ様の落とした雷によって出来たものだという伝説もあります。
さんげ様は姿こそ見えませんが、今でもこの山に住まい、山を訪れる人々を見ていると言われています。
登山者の皆様も、山にゴミを捨てたりして、さんげ様のお怒りを買わないように!
もしも怒らせてしまったら、あなたをさんげ様のカミナリが襲うかも?
※PCが地図上のQ-13地点を通過すると、
この文章が書かれた立看板を読める
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<研究日誌>
(6月30日)
大昔、この日本に生きていた不世出の魔術師『他化自在天散華』。
彼女が構築した術式『八卦陣』は、現代の視点から見ても、極めて完成度が高い儀式魔術だった。
四属性の力を定められた位置に配置し、それを魔術回路として魔力の循環・増幅を促す事で、常ならざる力を発揮する。これは昨今使われている魔術体系にはない考え方だが、得られる効果は恐るべきものだ。
その術式はとうの昔に失伝したと思われていたが、私は古い文献から、その片鱗と思われる記述を発見した。
これを基に、術式の再現に成功すれば、恐らく私の目的も果たせるだろう。
その為にわざわざこの山を買ったのだ。失敗は許されない。
(9月23日)
本日、ようやく件の術式再現の目途が立った。明日からは実践に入ろうと思う。
五つの要素のうち三つは既に存在し、火は自前で用意できる。難しいのは『金』だったが、それもなんとかなりそうだ。
古き伝承の魔物が蘇る日は、恐らくそう遠くない。問題はそれを制御できるか否かだ。
(11月6日)
最大の懸念であった『制御法』について、ついに解決方法が見つかった。
例の組織の協力を得る事により、傀儡化魔術を仕込む方策が立ったのだ。
むろん完成した魔物には、恐らく傀儡化など通用しないだろう。ならばその生成過程で、精神を操作すれば良い。
書き換える部分は一箇所だけだ。かつて魔術師に殺された彼女の『恨み』を増幅し、魔術師に対する殺意を植え付ける。
そうする事によって、天狗は再びこの世に顕現する。そうして我が従者となった魔物が、魔術師たちを討つのだ。
(11月12日)
決行の日が来た。後は魔粒子の分布を操作し、魔術師たちをおびき寄せるのみ。
真っ先に喰いつくのはどのトライブか。いずれにせよそれが、我が従者の最初の餌食となるだろう。
空間分断を行う為の魔符も、組織から入手できた。一たびこの山に足を踏み入れたら、もはや脱出の道はない。そして八卦陣の庇護を得た彼女に勝てる魔術師など、恐らくこの世に存在しない。
哀れな魔術師たちに、せめて安らかな死あれ。
※PCが地図上の『山小屋』を調査すると、この日誌が読める
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【入手可能遺物】
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---【遺物】---
・遺物銘 :パイロマンサー
・遺物化魔術師名:『煉獄の魔術師』灰龍
・消費MP :7
・他デメリット :無し
・戦闘時効果 :
対象1名に対し、魔法出力+ダイス:対象の敏捷性+7以上で成功。
戦闘終了まで対象者に火炎属性のダメージ5を与え続ける。
※ダメージ処理は魔法成功時と、ターン終了時に行われる。
※冷気属性20以上のダメージを受けると解除される。
・内容:
『この世の罪を焼き尽くす』という、歪んだ義憤から発現した能力。魔術的な処置を行わなければ消えない特殊な炎を放つ。この炎は術者が術の使用をやめても、しばらく保たれる。