シナリオタイトル:「幽霊屋敷」
ジャンル:謎解き
セッション予定日時: 7月15日(土) 22:00~(2時間程度)
希望PL数:2名~4名
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<今回予告>
某県の端にある木々が並び、流れる川には小さめの水力発電所まであり、春には山菜、秋にはきのこがとれる自然豊かな山。
その山の中腹にぽつんと建てられた豪邸。数年前まで人が住んでいたがすっかり寂れてしまっている。
山腹を切土して整地されたせいか森の中にある寂れた屋敷は何かが出てきそうな中々に不気味な気配だ。
事件や事故があったわけではない。自然豊かな場所に住みたいと建ててはみたものの、やはり不便だからと空き家になっただけ。
それが庭は荒れ果て窓ガラスは割れ、今ではすっかり心霊スポットとして有名になってしまっている。
悲(喜)劇は屋敷の外で起きていた。
その屋敷を建てたのはとある企業グループの会長だった。
山を切り開きライフラインを整え広大な屋敷を建てるというのは建てるのにも維持するのにも莫大な費用がかかる。
持っているだけでもお金がかかるのだから、売ってしまって少しでもお金を回収したい。しかし世間の評判はすっかり幽霊屋敷となっていて普通になんて売れる見込みは無い。
結果、グループ内の不動産会社に押し付けた。瑕疵の無い適正価格で。
その会社は取引のあったイェーガーに泣きついた。売れるように何とかして欲しいと。
アリシア「ニナちゃん、前に地上げを依頼してきた会社カラ、また依頼がきてるヨ?」
ニナ「幽霊から地上げなんかできるか!ばかばかしい。お祓いなら教会でも寺でも行けと伝えろ。」
アリシア「ニナちゃんの言うとおりなんですケド、一応落し児の仕業って可能性もあるカラ、異端教会に行って貰いますカネ。」
祈「黒から紹介があった依頼ですけど、除霊ってそれっぽいことはできますけど、どうしましょう?」
リミット「これはどちらかといえば坊主や神主の出番であるな。日本のTVから出てくるような幽霊はエクソシストの管轄外であるからな。そもそも我々はエクソシストではないのであるし。」
衛示「正体が落し児だったというのも困りますが、明らかに営利目的での依頼ですし、赤に対応してもらいましょう。」
ラプラス「白から回ってきた依頼、荒事だと思ってあんたたちアイザック機関に動いてもらおうかと思ったんだけど、よくよく聞いてみたらただの幽霊騒動だったんだよねー。」
修「俺たちの出番じゃないだろう。土木会社に言って更地にした方が早いんじゃないか?」
ラプラス「あたしもそう思うけど落し児が絡んでないともかぎらないのよねぇ。しょうがない、彼らにお願いしようか。」
たらい回しにされた厄介ごとが、足音もなく忍び寄る。
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お盆なので怪談話?にしてみました。
みなさまセッションお疲れ様でした。お盆にふさわしいシナリオでかなり楽しかったです。結局一番怖いのは幽霊ではなくて人(警察)であるという個人的なツボを突いてもらえたのでかなり喜んでおります。
次が有ったらまたよろしくお願いします。