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これまでこのサイトを読んだり、PBW版『クロストライブ』を遊んだりした中で、

「クロストライブ世界の中でこんなストーリーをプレイしてみたい!」とか、

「自分ならこんなキャラを出してこんな物語にするのに」と思った事はありませんか?

本作だけではありません。

たとえば「あのアニメのこんなエピソードは面白かった」とか、

「こんな小説や漫画を書いてみたい」と思った事はないでしょうか。

それらは全て、TRPGのシナリオの種になります。

そういったアイディアを膨らませていけば、やがて一つの立派なシナリオになる事もあります。

それではシナリオの作り方について、詳しくご説明させて頂きます。

ゲームマスターの方々の参考になれば幸いです!

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<シナリオの構造について>

まず本作のシナリオの、代表的な構造には、以下の種類があげられます。

①危険な魔術師が起こす事件

②落とし児が起こす事件

③その他、魔粒子の作用によって起こる不思議な事件

④トライブ対抗シナリオ

⑤事件ではないシナリオ

これらのシナリオの造り方の例について、順にご説明していきます。

 

①危険な魔術師が起こす事件

 このタイプのシナリオは、一番シンプルです。

 独自の目的を持った魔術師が事件を巻き起こし、魔術師たちはそれを追跡・調査・時には戦闘をして、

 事件を解決に導くというものです。

 ここで言う『危険な魔術師』とは、GMのオリジナルNPCです。

 3トライブが和平を迎えたとしても、危険な魔術師は、個人レベルではまだまだいます。

 その魔術師がどんな固有魔法を持ち、どんな願いに従って行動するか、全てはGMの自由です。

 犯人の『動機』と『手口』を決めてしまえば、後はPCたちがそれに取り組む過程が、

 そのままシナリオになるかと思います。

②落とし児が起こす事件

 落とし児が起こす事件は、もうちょっとややこしいです。

 落とし児は異界を出現させたり、普通の魔術とは違う得体の知れない能力を持っていたりして、

 魔術師が起こす事件よりも、複雑でファンタジックなものになる事があります。

 しかし落とし児は、人間の心から生まれる存在ですので、その事件の裏には何かしら『人の想い』があります。

 既に起きている事件から、その背景にある親(落とし児を生んだ人間)の想いを探り、

 事件を解決に導くという過程が、シナリオの流れとなります。

  ※落とし児の形態は千差万別なので、過去の設定には囚われず、その性質など自由にご調整して結構です

③その他、魔粒子の作用によって起こる不思議な事件

 魔粒子は『人の精神活動や想いを伝播する』という性質を持ちます。

 全ての魔法はこの作用によって実現しているのですが、普通の人間でも魔粒子に触れれば、

 魔粒子に何らかの影響を与えます。

 例えば​死に瀕した人の想いが魔粒子に伝播し、霊となって現世に残るとか。

 あるいは人の想いが、魔粒子を介して何らかの品に乗り移り、魔力を帯びた品になるとか。

 こうした心霊現象や呪いなど、様々なオカルト現象が、魔粒子によって説明可能です。

 この設定を利用した、CTの枠を超えたガチのオカルトシナリオを創る事も可能です。

 たとえば、舞台となる土地に『ヴァンパイア』の伝承があれば、それを恐れた人々の恐怖が魔粒子に蓄積し

 それを浴びた普通の人間が、本当にヴァンパイアになってしまうとか。

 およそどんな超自然現象も伝奇的伝承も、『全ては魔粒子の作用によるもの』という設定さえ加えれば、

 本作の世界観に包括されます。

 元からある設定や、CT原作で語られた魔粒子の設定は、一つの『目安』に過ぎません。

 GM各位はご自身の扱う事件について、ご自由に発想して頂ければ幸いです。
 

④トライブ対抗シナリオ

 白黒赤のトライブは和平を迎えましたが、勢力の競争は続いています。

 思想も目的も違う組織同士ですから、時にはぶつかる事もあるでしょう。

 あるいは金銭や貴重な遺物などを巡って、争奪戦を繰り広げる事もあるでしょう。
 『虐殺禁止原則』などの法を破らない限りは、調停者もかなりの範囲まで、

 トライブ同士の競争を認めています。

 これらの争いを扱ったシナリオも、もちろん作成可能です。
 PC同士の対戦シナリオにするか、NPCを交えたシナリオにするか、ご自由に作成下さい。

  ※もっともこのタイプのシナリオについては、ルールの整備が不十分ですので、

   確定するまでお待ち頂いた方が良いかもしれません。

<⑤事件ではないシナリオ>

 主人公たちは現代に生きる魔術師であり、始終なんらかの敵と闘っているわけではありません。

 時には魔術師同士で親睦を深めたり、皆で遊んだり。

 日常的な小さな事件を解決したり、あるいは模擬戦で互いに鍛え合ったり。

 そういった平和なシナリオも、時には良いかもしれません。

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代表的なシナリオの類型は、以上です。

ですがシナリオの造り方には、特に決まりはありません。

隣世を舞台にしたダンジョン探検的シナリオや、魔術師がほとんど出てこない事件。

あるいは何かの魔法で時間を遡り、江戸時代に行ったPCたちが、当時の魔術事件に巻き込まれる…など、

シナリオの可能性は様々です。

オリジナルシナリオ作成の手引き

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